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研究 【Study】

第43回 千葉県学校事務研究協議会 総会報告

平成17年5月24日
千葉県文化会館


初夏の爽やかな風薫る5 月24 日、平成17年度第43 回千葉県学校事務研究協議会総会が約1000 人の会員の参加と多数の来賓のご臨席のもと千葉県文化会館で行われました。

 開会式で廣田会長から「千事研の当面の課題を3 点お話しさせていただきます。
 第1 点目は、学校事務・業務の共同実施についてです。平成17年度公立小中学校学級編制基準の中で、学校事務職員の配置について共同実施を行うために加配事務職員を拠点校に配置すると初めて明文化されました。すでに県内各地域で様々な試行が進んでいるところですが、平成17年度はその環境作りのための重要な年になります。

 第2点目は、標準的職務の通知についてです。現在49市町村教育委員会から通知を受けている状況ですが、処務規程の制定、事務主任発令、校務分掌上の位置付け等今後の課題は山積しています。学校事務職員の職務と責任を明らかにし、学校運営に参画するために更に多くの努力が必要です。

 第3点目の課題は、組織マネジメント研修についてです。地域・社会の要望やニーズに応えるべく、すべての教職員が学校運営に参画するためにマネジメント能力の形成と向上の必要性を文部科学省は指摘しています。既に皆様に配布させていただいたマニュアルを活用し、地区でも研修を進めてください。」と挨拶がありました。

 来賓挨拶の中で、大路正浩教育次長は「今、教育は大きな転換期を迎えています。教育基本法の問題 、義務教育費国庫負担金制度の問題、教育委員会のあり方等、様々な議論がされています。現在、中教審において義務教育制度のあり方に関する基本的な検討がなされている中、本県でも佐藤教育長の新体制の下、千葉県ならではの教育のあり方を検討し、推進しているところであります。
 年度当初にありました佐藤教育長の話を要約してお伝えします。三つの視点(子ども達の視点・地域からの視点・協働の視点)を大事にしつつ、17年度特に力を入れたい施策は2点あります。
第1の施策は生きる力の育成です。
  1.子ども達の学びたいという意欲を喚起しながら学力向上に努める
  2.人間関係作りを重視し構築する力を子ども達につける心の教育を充実させる
  3.将来子ども達が社会に出た時に活躍できるよう働く力を早い段階から育てるキャリア教育をする。

 この三つのプロジェクトを通じ、生きる力の育成に取り組んでいきたいと考えています。
 第2の施策は、安全で安心な開かれた学校づくりです。学校を地域交流の中心として位置付ける事により、地域と共に安心して学べる学校づくり・開かれた学校づくりを進めてください。
 皆様の長年にわたる教育の重要課題についての熱心な研究が様々な成果を上げていると聞いています。その活動に敬意を表すと共に、今後の発展を祈念いたします。」と話されました。 

続く総会では、16年度報告事項、17年度計画、新役員等が承認され、17年度栗原新会長の下での新体制がスタートしました。

 午後の全体研修会 I は、大路教育次長より教育をめぐる諸課題について講演をいただき、引き続き全体研修会IIとして、研究部・研究委員会による第2次中期研究計画中間報告が行われました。
 今年度より全県下で推進される共同実施を含め今後の課題を一人ひとりが再認識し、これからの学校事務職員の進むべき道を示された総会となりました。

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